公開日: |更新日:
インプラントが外れる原因と対処法
インプラントは使用状況や歯科医院での対応の問題など、さまざまな理由によって外れることがあります。ここでは、インプラントが外れる原因や対処方法についてまとめました。
治療後のインプラントが外れる原因
感染症によるもの
歯周病の治療が終わる前にインプラントを埋め込むと、口腔内の歯周病菌が多いことが原因となって、「インプラント周囲炎」をはじめとした炎症を起こす可能性があります。また、院内の感染対策不足による器具からの細菌感染も起こりえます。
対処法
歯周病がひどい場合は、歯周病の治療を行ってからインプラントを埋め込むという判断をする歯科医師もいます。院内の感染症対策も万全か、事前に確認しておくことも大切です。
顎骨の壊死によるもの
治療中の埋め込み方や摩擦熱による骨の壊死など、土台部分のトラブルによってインプラントが外れてしまうことがあります。
対処法
歯科医師が治療法の症例を多く持っているか、治療の事前検査時に壊死になりやすい・にくい状態であるかの確認もしておくとよいでしょう。
インプラントへの物理的負担
嚙み合わせ、食いしばり、歯ぎしりなど日常的に過度な負担がかかっている場合があります。
対処法
嚙み合わせの修正や食いしばり・歯ぎしりに特化した治療も別に行うという選択肢もあります。ただ食いしばりや歯ぎしりは日常的にクセになっていることが多いので、改善が難しい場合も。どうしても辞められないときは、インプラント治療自体を再検討し、歯科医師と相談しながら別の治療法を選ぶこともあります。
持病によるもの
特に糖尿病や骨粗しょう症を持っていると、病気の影響でインプラントと骨が結合しづらい状況になることがあります。インプラントと骨が結合しなければ、抜け落ちの確率は高くなります。
対処法
まずは持病に関して歯科医師に相談してみましょう。糖尿病や心疾患、高血圧、肝臓病、腎臓病、骨粗しょう症、がん治療中の方は、状態によってはインプラント治療を受けられない場合もあります。
持病をうまくコントロールできればインプラント治療も可能になる確率はあがりますが、抜け落ちのリスクについては事前に歯科医師へ確認をとってください。
セルフメンテナンス・定期メンテナンスを怠けてしまった
自宅での口腔ケアの不足や通院による定期メンテナンスの不足により健康な口腔状態を保てず、インプラント周囲炎になって抜け落ちることがあります。
対処法
治療後に自分で正しくセルフメンテナンスができるように、歯科医院でやり方を教えてもらいましょう。毎日・毎食のことで面倒ではありますが、予防には日々のケアが一番大切です。
また定期メンテナンスは、必ず受けましょう。定期メンテナンスを受けないと口腔状態が悪化し、せっかくインプラントを埋め込んでも新たな治療が必要になる可能性があります。また歯科医院によっては、保証制度を受ける条件に「定期メンテナンスを受けている場合」としているケースも。保証制度が受けられなくなると再治療費はすべて自己負担となってしまいます。余計な費用をかけずに健康な口腔状態を保つためにも、定期メンテナンスのための通院を忘れないようにしましょう。
禁煙できない方
喫煙を行うと全身の血管が収縮して、血行が阻害されます。これは歯の周囲の毛細血管でも同じことです。血流が滞るとインプラントが骨とうまく結合できない可能性が高くなります。つまり喫煙しているだけでインプラント抜け落ちの原因になります。
対処法
まずは何より禁煙しましょう。それ以外の手立てはありません。逆に言えばインプラント治療が禁煙のチャンスとなります。
もしインプラント抜け落ちてしまったら!
自分で無理やり口の中に戻すことは、絶対にやめましょう。細菌感染症のリスクや抜け落ちたインプラント周辺の組織を痛める原因になりかねません。すぐに手術をした歯科医院に連絡をとって、可能な限り早い受診を心がけましょう。外れた原因によっては再度付け直すことも可能な場合があります。
外れたインプラントが手元にある場合は、必ず持参して歯科医師に渡してください。持ち運びの際は紛失しないように、変形しないように慎重に持ち運びましょう。また、抜け落ちた状況の説明もすぐにできるようにしておきましょう。
ただ、よほど急な抜け落ちでないかぎり、多くの場合は予兆のようなものを感じるはずです。「なんとなくいつもと口の中の感覚が異なる」「インプラントがグラグラしている気がする」など違和感を感じた時は、抜け落ちる前にクリニックに相談に行きましょう。おおごとになる前に対処できれば、余計な出費を抑えられます。
まとめ
インプラントは上手く身体と生活になじめば、とても便利な治療方法です。ただ、人工物を口に入れるため、いつ何時不具合が起こるかはわかりません。外れないための日々のセルフケアや定期検診・メンテナンスはもちろん行ったうえで、万が一のときのために対処法のイメージトレーニングをしておけば、万が一の備えになるかもしれません。
人工物とはいえ、これから一生のお付き合いになる大切な体の一部のインプラントです。末永く仲良く暮らせるよう、我が子に接するように愛情をもって接していきましょう。
トータルで安い
インプラントを受けられる
渋谷区のクリニックを紹介
インプラント治療を受けようと思った時、やっぱり心配なのは費用ですよね。このサイトでは、渋谷区のクリニックを徹底調査し、インプラントの知見が深いクリニック(※1)から、トータルの費用を安く抑えられるクリニック(※2)を厳選して紹介しています(調査日時:2021年9月)。
はちやデンタル クリニック03-3408-6480 |
表参道しらゆり歯科03-3409-4118 | RKデンタルオフィス 代官山03-6427-8999 |
|
---|---|---|---|
費用総額 |
費用
220,000円
休診日 火
|
費用
297,000円
休診日 祝
|
費用
297,000円
休診日 月・木・祝
|
はちやデンタル クリニック |
費用
220,000円
休診日 火
|
|
---|---|---|
表参道しらゆり歯科 |
費用
297,000円
休診日 祝
|
|
RKデンタルオフィス 代官山 |
費用
297,000円
休診日 月・木・祝
|
※2021年9月の調査結果に基づきます。
※1 当サイト内で掲載されているクリニックの中から、日本口腔インプラント学会、国際口腔インプラント学会、日本顎咬合学会、日本先進インプラント医療学会のいずれかに所属しており、認定医以上の資格を保有している医師が在籍しているクリニック。
※2 インプラントの埋入に必要な「上部構造」「アパットメント」「インプラント」「オペ代」を記載している(または、追加料金がないことを記載している)クリニックの中から、インプラント1本あたりの価格が安い3クリニックをピックアップ。診察料、仮歯、骨造形手術代は別途かかる可能性がありますので、各クリニックにお問い合わせくさい。