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インプラントの感染症
インプラント治療は、失ってしまった歯を天然歯に近い状態で取り戻せることが人気の理由だといえます。しかし、インプラント治療後の感染症に不安を抱いている方も多いようです。
ここではインプラントの感染症の原因や症状、対処方法などを詳しく説明していきます。
インプラントの感染症の原因
インプラント治療には、あごの骨にインプラント本体を埋め込むための手術が必要です。手術中や手術後に、インプラントを埋め込んだ部分が細菌に感染してトラブルを起こすことがあります。また、治療後にはインプラント周囲炎という、天然歯でいうところの歯周病のような症状に注意しなければなりません。
なぜインプラントの感染症が起こるのか、それには以下のような原因が考えられます。
不十分、不適切なケア
適切なインプラント治療を受けたとしても、患者さん自身が治療後の注意事項を怠ったり、ケアが不十分ないしは不適切だったりすると、感染症を起こすことがあります。
たとえば、手術のあと無意識に舌で患部に触れてしまうことがありますが、これは傷口から細菌が入る原因のひとつ。まして指で触ったりするのはもってのほかです。
うがいにも気を付ける
また、強くうがいをすると傷口の血のかたまりが流されてしまい、治りが遅くなって抜糸が先延ばしになるだけではなく細菌感染の原因にもなります。歯ブラシで患部に刺激を与えるのもいけません。不衛生な管理で細菌が繁殖した歯ブラシを使ったり、ブラッシングが不十分で口内に汚れが残ったりしている場合も、細菌感染を起こしやすくなります。
抜糸後も油断大敵
抜糸が済んでインプラントが安定したからといっても安心はできません。自宅でのセルフケアや歯科医院でのメンテナンスを怠ると、インプラントの感染症を起こす可能性はどんどん高くなるのです。
参照元:インプラントネット(https://www.implant.ac/knowledge/article/601/)
歯科医院の感染対策が不十分
残念なことに、歯科医院の感染対策が不十分なためにトラブルが起こる場合もあります。
インプラント治療は大がかりな手術ではないにしろ、外科手術には違いありません。衛生管理が徹底された専用の手術室や個室で行なうこと、器具や器材の滅菌消毒が徹底されていることが大前提であるべきです。
衛生管理に不備がある器材を使用したり、治療スペースの空気中に埃や細菌が舞っていたりすると、感染症の原因になります。インプラント治療を受けるときは、専用の手術室を完備しているなど感染対策を徹底する歯科医院を選ぶことが安心につながります。
患者さんの体調や体質
患者さん自身の体調が思わしくなく、免疫力や抵抗力が低下しているときにインプラント治療を受けると、感染症を起こすリスクも高くなります。身体の健康は口の中の状態とも密接につながっているため、インプラントの感染症には患者さんの健康状態も大きく影響するのです。
上あごの歯の上には上顎洞という空洞があり、インプラントを埋め込む際にそこの粘膜を傷つけてしまうことで細菌感染を起こすことがありますが、人によってはもともと上顎洞に炎症を起こしやすい体質もあります。また、過去に受けた美容整形などの影響で、インプラントの感染症を起こす例も報告されています。
インプラントの感染症の症状
インプラントの感染症の症状としてもっとも多いのは、インプラントを埋め込んだ部位の周辺組織の炎症です。ひどくなるとインプラントを支えている骨が溶けたり、膿が出てきたりしますが、それがいわゆるインプラント周囲炎といわれている状態です。
インプラントを埋め込む手術を受けてすぐに感染を起こすと、インプラント本体と骨が結合せず、治療失敗につながる可能性が高くなります。インプラント周囲炎は普通の歯に起こる歯周病と同じ症状ですが、進行するスピードは圧倒的に早く、最悪の場合はインプラントを撤去しなければなりません。
インプラントの感染症を予防するために
インプラントの感染症を予防するためには、歯科医院でのメンテナンスだけではなく、患者さん自身が気をつけなければならないポイントが多くあります。ひとつずつみていきましょう。
口の中を清潔にする
当たり前の話ですが、まずは口の中を清潔に保って細菌の繁殖を抑えることがインプラントの感染症を防ぐ最大の対策法です。口の中をひとつとして考え、インプラントの部位だけではなく全体的に歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどで丁寧にケアしましょう。歯科医師や歯科衛生士からブラッシングなどセルフケアの指導を受けることも必要です。
歯科医院でのケアを取り入れる
また、定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受けることを忘れてはいけません。どんなに丁寧に行なったとしても、自宅でのケアには限界があります。毎日のブラッシングでも落としきれない汚れを取り除くことで、感染症のリスクを格段に軽減させることができるでしょう。何より歯科医師、歯科衛生というプロに口の中を確認してもらうことが大切です。
禁煙・休煙が推奨される
また、喫煙は口の中の衛生状態を悪化させてしまいます。どうしても禁煙が無理、という人でも、せめてインプラントの手術直後から抜糸までの期間だけは禁煙にチャレンジしてみてください。
糖尿病を患っている場合は、血糖値が高いと免疫力が低下してインプラントの感染症が起こりやすくなるため、普段の食生活に注意が必要です。
参照元:インプラントネット(https://www.implant.ac/knowledge/article/601/)
薬は指示通りに服用する
インプラント治療後は、感染症を予防するために抗生物質などが処方されます。それを飲み忘れたり、自己判断で飲むのを止めたりすると、当たり前ですが感染症を防ぎきれなくなってしまいます。
ただし、痛み止めに関しては、痛みが強くない場合は飲まなくても問題ありません。
日常的ではない行動を避ける
整体やエステ、サウナや温泉を日々のちょっとした楽しみにしている人も多いと思います。しかし、インプラント治療を受けた人は安定するまで我慢したほうがよさそうです。
整体やエステはインプラントの部位に直接触れるわけではないとはいえ、顔や周辺に対する刺激が悪影響を及ぼす可能性があります。また、サウナや温泉は不特定多数の人が利用するので雑菌の心配があり、血行が良くなることが患部の痛みや炎症につながることがあります。
インプラントの感染症が疑われる場合
インプラントの感染症は、症状の進行が早いことが大きな特徴です。
痛みが続く、腫れや出血がみられる、インプラントの歯がぐらつくなどの症状があれば、なるべく早く治療を受けた歯科医院を受診してください。症状が進行すると対処できなくなり、場合によってはインプラントを撤去しなければならなくなります。
ちょっと我慢すれば大丈夫、そう考えて放置すると手遅れになるかもしれません。
参照元:インプラントネット(https://www.implant.ac/knowledge/article/601/)
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費用総額 |
費用
220,000円
休診日 火
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費用
297,000円
休診日 祝
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費用
297,000円
休診日 月・木・祝
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はちやデンタル クリニック |
費用
220,000円
休診日 火
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表参道しらゆり歯科 |
費用
297,000円
休診日 祝
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RKデンタルオフィス 代官山 |
費用
297,000円
休診日 月・木・祝
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※2021年9月の調査結果に基づきます。
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